はしもと歯科クリニック

【歯科医師が教える】あなたにピッタリな歯ブラシを見つける方法

     

    「歯磨き後もなんだかスッキリしない…」

    「磨き残しを感じる…」

    「歯ぐきが腫れて出血しやすい…」

    もしかするとその原因は、
    “歯ブラシが合っていない”からかもしれません。

    でも、ドラッグストアなどで歯ブラシを見てみても、
    たくさんの種類があってどれが自分に適しているのかがわからない…。

    そんなふうに思ったことが、
    あるのではないでしょうか?

    そこで、なぜ歯ブラシ選びは大切なのか、
    歯ブラシの種類や選び方、

    そして、正しい使い方について詳しく解説していきます。

    歯周病・虫歯予防だけじゃない!歯ブラシが果たす役割とは?

    毎日毎日、おこなう歯磨き。
    その際に使う歯ブラシは単なる道具ではなく、
    口腔内の健康を左右する重要なアイテムです。

    一般的に歯ブラシの役割といえば、歯垢(プラーク)を除去し、
    虫歯や歯周病を予防することと思われがちです。

    しかし、歯ブラシがもたらす効果はそれだけではありません。

    歯周病・虫歯予防

    歯垢は、細菌の温床となり、歯周病や虫歯を引き起こす原因となります。

    歯ブラシでこまめに歯を磨くことで、歯垢を除去し、
    これらの病気のリスクを減らすことができます。

    口臭予防

    口腔内に残った食べカスや、歯垢に含まれる硫化水素などの
    揮発性硫黄化合物(VSC)が口臭の原因となります。

    歯ブラシでしっかりと歯を磨くことで、
    これらの物質を除去し、口臭を予防することができます。

    全身の健康維持

    歯周病は、糖尿病、心臓病、呼吸器疾患など、
    様々な全身疾患との関連性が指摘されています。

    口腔内の細菌が血管に入り込み、全身に炎症を引き起こす可能性があるためです。

    自分に合った歯ブラシの種類や特徴とは?

    歯ブラシ選びのポイントは、たくさんの種類があるヘッド部分です。

    歯ブラシのヘッド部分は、
    ヘッドの大きさ毛の硬さ毛の面の形状毛先の形状など、数多くの種類があり、
    自分の歯並びや口腔内の状態などによって選び方が変わってきます。

    各種類の特徴やメリット、デメリットを把握することで自分に合った歯ブラシを選ぶことができます。

    ヘッドの大きさ

     

    小さめサイズ

    <メリット>

    • 歯と歯の間や、奥歯の奥など、細かい部分まで届きやすい
    • 歯茎への刺激が少なく、敏感な歯茎の人でも使いやすい
    • 口が小さい人や、歯並びが込み入っている人でも磨きやすい

    <デメリット>

    • 全ての歯を磨くのに時間がかかる
    • ブラシの面積が小さいので、的確に毛先がポイントに当てれていないときちんと磨けない


    <おすすめな人>

    • 歯と歯の間や、奥歯の隙間に歯垢が溜まりやすい人
    • 歯茎が敏感で、出血しやすい人
    • 口が小さい人、歯並びが込み入っている人
    • 丁寧に時間をかけて歯磨きをしたい人
    • 歯並びが良くない人は、歯が生えている角度に合わせて細かく磨ける“小さめ”を選びましょう

    ふつうサイズ

    <メリット>

    • 多くの人の歯にフィットしやすい
    • 全ての歯を磨くのに効率が良い
    • 種類が豊富なので様々な形状や硬さの歯ブラシが選べる

    <デメリット>

    • 歯と歯の間や奥歯など、細かい部分へのアプローチは、小さめヘッドに比べて少し難しい
    • 歯茎が敏感な人は、ふつうサイズでも刺激が強く感じてしまうことがある

    <おすすめな人>

    • 特に問題なく歯磨きができている人
    • 歯ブラシ選びで、どれを選べば良いか迷っている人
    • バランスの取れた歯磨きがしたい人

    大きめサイズ

    <メリット>

    • 広い範囲を一度に磨けるので、短時間で多くの歯を磨くことができる
    • ブラシの面積が広いので、力を入れて磨かなくても効率的に歯垢を除去できる
    • 広い面で歯の表面を磨くため、歯の表面を滑らかに仕上げることができる

    <デメリット>

    • 歯と歯の間や奥歯など、細かい部分へのアプローチは難しい
    • ブラシの面積が広いので歯茎への負担が大きくなり、出血しやすくなる
    • 口が小さい人にとっては口の中に収まりにくく磨きにくい

    <おすすめな人>

    • 歯の数が多く、歯間が広い人
    • 歯周病の予防や治療をおこなっている人
    • 短時間で効率よく歯磨きをしたい人

    毛の硬さ

     

    柔らかめ

    <メリット>

    • 歯肉を傷つけにくく、出血しやすい方や歯周病の方にも優しい
    • 歯が敏感な方でも痛みを感じにくく使用できる
    • 歯周ポケットに入り込みやすく歯の根元の清掃に効果的

    <デメリット>

    • 強い力で磨かないと歯垢が落ちにくい場合がある
    • 歯の表面の着色汚れなどは落ちにくいことがある

    <おすすめな人>

    • 歯肉が腫れている、出血しやすい方
    • 歯周病と診断された方
    • 歯が敏感な方
    • インプラントやブリッジを入れている方
    • お子様

    ふつう

    <メリット>

    • やわらかすぎず、かたすぎず、多くの人の歯にフィットしやすい
    • 歯垢を効果的に除去できる
    • 種類が豊富で様々な形状や機能の歯ブラシから選ぶことができる

    <デメリット>

    • 歯肉が敏感な人にとっては刺激が強い場合がある
    • 歯周病が進行している場合は歯周ポケットに刺激を与えてしまい、悪化させる可能性がある

    <おすすめな人>

    • 特に問題なく歯磨きができている人
    • 歯ブラシ選びで、どれを選べば良いか迷っている人
    • バランスの取れた歯磨きがしたい人

    かため

    <メリット>

    • 歯垢除去力が高い
    • コーヒーやお茶などの着色汚れも落としやすい
    • 歯磨き後の爽快感が得られやすい

    <デメリット>

    • 無理な力で磨くとエナメル質を削ったり、歯肉を傷つけたりする可能性がある
    • 歯周病が進行している場合は歯周ポケットに刺激を与えてしまい、悪化させる可能性がある
    • 歯が敏感な方は痛みを感じやすい

    <おすすめな人>

    • 歯垢が溜まりやすい方
    • 歯の表面の着色汚れが気になる方
    • 歯質が硬い方
    • 歯を磨く力が弱い方

    毛の面の形状

     

    ラウンドカット

    メリット

    • 毛先が丸いため歯肉を傷つけにくく、敏感な歯肉の方や歯周病の方にも優しい
    • 歯の表面を滑らかに磨くことができエナメル質を傷つけるリスクが低い
    • 毛先が丸いため歯と歯の間の狭い隙間に優しく入り込む

    デメリット

    • フラットな毛先に比べて歯垢を落とす力が弱い場合がある
    • 歯の表面の汚れが落ちにくい場合がある

    おすすめな人

    • 歯肉が敏感な人
    • 歯周病と診断された人
    • 歯の表面を傷つけたくない人
    • 歯と歯の間の清掃をしたい人

    テーパードカット

    <メリット>

    • 毛先が細いため歯周ポケットの奥まで届きやすい
    • 毛先が細く柔らかいので歯肉を傷つけにくく、歯周病の方やインプラントを入れている方にも優しい
    • 毛先が細いため歯と歯の間の狭い隙間に優しく入り込む

    <デメリット>

    • 歯の表面の汚れを落とす力はやや弱く、着色汚れなどは落ちにくい場合がある

    <おすすめな人>

    • 歯周病と診断された人
    • インプラントを入れている人
    • 歯周ポケットが気になる人
    • 歯肉が腫れている人

    2段植毛

    <メリット>

    • 短い毛で歯の表面を、長い毛で歯と歯の間を同時に磨くことができる
    • 歯の表面だけでなく歯と歯の間の歯垢も同時に除去できるため、歯周病予防にも効果的
    • 短い毛と長い毛のバランスによって様々な口腔内の状態に対応できる

    <デメリット>

    • 長い毛が歯肉に当たると歯肉を傷つける可能性がある
    • 他の形状の歯ブラシに比べて種類が少ない

    <おすすめな人>

    • 歯の表面と歯と歯の間の両方を効率的に磨きたい人
    • 歯垢が溜まりやすい人
    • 歯周病予防をしたい人

    虫歯を予防したい人は、
    「ふつう」の硬さで効果的な歯垢ケアがおすすめ

    虫歯の主な原因は、歯にこびりつく歯垢(プラーク)です。

    この歯垢を効率よく取り除くためには、やわらかい毛よりも、
    しっかりとした「ふつう」の硬さの毛がおすすめです。

    適度なコシがあるため、歯垢を効果的に除去することができます。

    また、毛先の形状にも注目しましょう。

    丸い形状のラウンド毛は歯と歯茎に優しく、
    歯周病予防を意識する方には、二段植毛タイプを選ぶとより効果的です。

    歯周病を予防したい人は、
    歯周ポケットにアプローチできるテーバードや2段植毛がおすすめ

    歯周病は、歯と歯茎の境目にある歯周ポケットに細菌が侵入し、
    歯茎に炎症を引き起こしたり、歯を支える骨を溶かしてしまう病気です。

    予防のためには、歯と歯茎の間をしっかり意識したブラッシングが重要です。

    歯茎に優しくケアできる「やわらかめ」の毛のブラシを選ぶと良いでしょう。

    さらに、毛先が歯周ポケットにしっかり届くかどうかもチェックポイントです。

    特に、テーパードや二段植毛タイプは、歯周ポケットケアに効果的です。

    歯茎に問題がある人は、
    「柔らかめ」毛で歯茎に負担をかけないブラッシングを

    歯茎が腫れていたり出血がある方、
    また加齢によって歯茎が下がったり弱くなっている方には、
    歯茎に負担をかけない「やわらかめ」の毛のブラシを選ぶことをおすすめします。

    さらに、毛先が細くて歯茎に優しくフィットするテーパードタイプを選び、
    やさしくブラッシングすることで、より効果的にケアができます。

     

    歯ブラシ選びは、口腔内の健康を守る第一歩

    歯ブラシ選びは、口腔内の健康を維持するために非常に重要なことです。

    今回ご紹介した内容を参考に、自分に合った歯ブラシを選び、
    正しいブラッシング方法を心掛けることで、虫歯や歯周病を予防して、健康な口腔環境を維持しましょう。

    また、当クリニック受診時に、歯科医師や歯科衛生士にご相談いただければ、
    お一人おひとりに合わせて、より具体的なアドバイスが可能ですので、
    ぜひご自身の口腔内の健康のためにご活用ください。