はしもと歯科クリニック

その黄ばみ、コーヒーのせいかも?歯の着色(ステイン)の原因と防ぎ方を歯科医師が解説

    秋の朝に温かいコーヒーを飲む女性

    もうすぐ10月。
    朝晩がひんやりして、
    温かいコーヒーや紅茶がおいしい季節になりました。

    ところで最近、
    鏡を見たときや写真に写ったときに、
    「歯がなんだか黄ばんで見える」と
    感じたことはありませんか。

    歯の色の変化には、
    歯みがきやクリーニングで落とせる「着色」と、
    歯医者で診てもらいたい「変色」があります。

    この記事では、その見分け方と、
    今日からできる着色の防ぎ方を、
    歯科医師の視点で解説します。

    なぜ歯に色がつくの?3つの理由

    テーブルに並んだコーヒー・紅茶・チョコレート・赤ワイン

    歯の表面に色がついて黄ばんだり、
    茶色っぽく見えたりするものを
    「着色(ステイン)」といいます。

    着色がつく主な理由は、次の3つです。

    1. 飲み物・食べ物の色素が歯にこびりつく

    コーヒー、紅茶、赤ワイン、
    チョコレート、カレー。

    こうした色の濃い飲み物や食べ物には、
    歯に着色しやすい成分(主にタンニン)が含まれています。

    それが歯の表面に少しずつ固着して、
    黄ばみの原因になります。

    2. タバコのヤニ

    タバコのヤニ(ニコチンやタール)も、
    歯の表面にこびりつく代表的な着色です。

    茶色から黒っぽい色がつきやすく、
    歯の裏側や歯と歯の間に目立つこともあります。

    3. 磨き残しがあると、色がつきやすくなる

    汚れが残っている場所ほど、
    着色はつきやすくなります。

    歯と歯の間や、歯と歯ぐきの境目など、
    磨き残しやすい場所に色が残っていたら、
    磨き方を見直すサインかもしれません。

    その色、どこから?着色と変色の見分け方

    洗面所の鏡で歯の色を気にする女性

    歯の色の変化は、大きく2つに分けられます。

    表面につく「着色」

    歯の表面に色素がくっついたものです。
    先ほどご紹介した、飲み物・食べ物やタバコによるものが
    これにあたります。

    表面の汚れなので、
    歯みがきやクリーニングで落とすことができます。

    歯そのものの色が変わる「変色」

    一方で、歯の内側や歯そのものの色が変わっている場合は、
    歯みがきでは落ちません。

    たとえば、次のようなものです。

    ・年齢とともに、歯全体が黄色っぽくなる
    ・神経をとった歯が、時間がたって黒っぽく見える
    ・銀歯などの金属の詰め物のまわりが黒っぽくなる
    ・白い詰め物が、年月とともに色が変わる
    ・虫歯が進んで、黒っぽく見える

    年齢による黄ばみは、
    歯の外側のエナメル質が少しずつすり減り、
    内側にある少し黄色い象牙質(ぞうげしつ)の色が
    透けて見えやすくなるためです。

    日本人はもともとエナメル質が薄く、
    黄色っぽく見えやすいともいわれています。

    こんなときは歯医者へ|受診の目安

    歯科医院で歯科医師から説明を受ける男性

    次のような場合は、
    一度歯科医院で見てもらうことをおすすめします。

    ・1本だけ、ほかの歯と色が違ってきた
    ・歯に黒い点や、穴のようなものが見える
    ・詰め物や被せ物のまわりが黒っぽくなっている
    ・歯みがきをしても、着色が落ちない
    ・着色を落とそうと強く磨いていたら、歯がしみるようになった

    とくに、黒っぽく見える部分は、
    着色なのか虫歯なのかを
    ご自身で見分けるのは難しいものです。

    「ただの着色だと思っていたら虫歯だった」
    ということもあるので、
    気になる色があれば、早めにご相談くださいね。

    今日からできる!着色を防ぐ3つの習慣

    洗面台に置かれた歯ブラシと歯みがき剤と水の入ったコップ

    コーヒーや紅茶をやめる必要はありません。
    ちょっとした工夫で、着色はつきにくくできます。

    1. 飲んだあとは、お水を一口

    色の濃い飲み物や食べ物のあとは、
    お水を一口飲むか、軽くうがいをしてみてください。

    歯みがきができない外出先でも、
    すぐにできる方法です。

    2. 歯みがき剤をつけて、やさしい力で磨く

    研磨剤が入った歯みがき剤を使うと、
    表面の着色をある程度落とすことができます。

    ただし、着色を落とそうとして
    力を入れてゴシゴシ磨くのは逆効果です。

    強すぎるブラッシングは、
    歯の根元がすり減る原因の一つと考えられています。

    目安は、歯ブラシの毛先が広がらない程度の軽い力。
    鉛筆を持つように歯ブラシを持つと、
    力が入りすぎにくくなりますよ。

    3. 歯と歯の間・境目まで丁寧に

    着色は、磨き残しのある場所ほどつきやすくなります。

    歯と歯ぐきの境目は、毛先を当てて小刻みに。
    歯と歯の間は、フロスや歯間ブラシを足すと
    汚れを落としやすくなります。

    まとめ:落とせない着色は、クリーニングで

    秋のリビングで温かい飲み物を手に笑い合う夫婦

    歯の着色は、毎日の飲み物や食べ物から
    少しずつ積み重なっていくものです。

    飲んだあとにお水を一口。
    やさしい力で、丁寧に磨く。

    この2つだけでも、
    着色はつきにくくなります。

    それでも、ついてしまった着色を
    ご自身のケアだけで落としきるのは難しいもの。

    はしもと歯科クリニックでは、
    定期検診の際のクリーニングで、
    歯の表面の着色汚れや歯石を落とし、
    表面を磨いて汚れがつきにくい状態に整えています。

    コーヒーやワイン、タバコなどの着色が気になる方には、
    「エアフロー」によるクリーニングもご用意しています。
    水と細かいパウダーを吹きつけて、
    歯の表面の着色汚れや細菌の膜を落とす方法で、
    痛みやしみる感じが少ないのが特徴です。

    また、年齢とともに出てくる黄ばみのように、
    クリーニングでは落とせない歯の色が気になる方には、
    ホワイトニングという方法もあります。

    当院では、ご自宅でできるホワイトニングをご用意しています。
    歯型に合わせて作ったマウスピースに薬剤を入れて、
    ご自宅で装着していただく方法です。
    作用がおだやかで、自然な白さに仕上がりやすいのが特徴です。

    ただし、金属の詰め物や被せ物は白くならないことや、
    妊娠中・授乳中の方は控えたほうがよいことなど、
    向き・不向きもあります。

    エアフローやホワイトニングにつきましては
    健康保険の対象外(自費診療)となりますので、
    くわしくは歯の状態を見たうえでご案内しますね。

    歯の色で気になるところがあれば、
    着色なのか、診てもらったほうがよい変色なのかも含めて、
    お気軽にご相談くださいね。